150年前の本「学問のすゝめ」を読んだら意外に面白くて夢中で読んだ

こんにちは。しゅんです。

最近、あるきっかけで学問のすゝめを読んだのですが、めちゃくちゃ面白かったので感想を記事にしました。

学問のすゝめはどんな人にオススメ?

・本は好きだけど、少しいつもと違う本を読んでみたい。

・ビジネス書を読む習慣をつけたいけど、最初にきっかけとなる本を見つけたい

そんな方にオススメです。

学問のすゝめを読むと、ズバリ「今のままじゃヤバいな」と危機感を感じられて、

刺激をもらえます。

原文は言葉遣いが難しいですが、現代語訳の本が出ているのでこちらがオススメです。

そもそも学問のすゝめって何?

いきなりですが、クイズです。

日本で一番モテる男は誰でしょう?

キムタク?福山雅治?

答えは簡単ですね。

福澤諭吉です。(異論は認めます)

冗談はさておき、学問のすゝめは1万円札のお札になっている、福沢諭吉が書いた本です。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」

この本を読むまで冒頭の一文しか知りませんでした。

一番価値の高いお札に描いてある人なのに、意外に何をした人か知らない人が多いのではないでしょうか?

僕もその1人でしたので、調べてみました。

一番有名なのは、慶應義塾大学を作ったことですね。

他にも、一橋大学や、東大の医科学研究所の創立にも関わった方なんです。

そして、「学問のすゝめ」はいつ書かれた本でしょうか?

初編が出たのが明治時代の1872年!!!なんと、今が2022年なので、ちょうど150年前です。

当時、340万部売れて、日本の人口が3300万人(少な!)だったので、

10人に1人が読んだ計算になるそうです。すごい。

学問のすすめは、明治維新がはじまり、西洋の文化を取り入れ始めた時期であり、

士農工商の身分制度が当たり前のように残っていることや、西洋のものはなんでも右にならえ、

みたいな考え方の日本に対して、いい意味で批判的に書いた本です。

古い本なんて参考になるのかな?

と思う方も多いと思いますが、星の数ある本の中で、100年以上も語り継がれる本からはやっぱり学ぶことがありました。

「学問のすゝめ」で福澤諭吉が伝えたかったこと

日本が、海外の文化を取り入れようとした明治時代に、

・日本人が独立の気概を持つべきだ

・ちょっとお金を持って家を持っていることは何も誇れることではない

・日本人として外国人と競うことこそ学問の目的

と、当時の日本に課題意識を持って、国を繁栄させるような人材を目指すべきだ、

と強く語っています。

海外の文化を取り入れ始めた昔に、こんなことを言っているなんて視座が高すぎます。

「学問のすゝめ」で印象に残ったことば

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず。

この言葉は、人間はみんな平等だよ、ということを言いたい文章かと思っていましたが、

そうではありませんでした。

その後に続く内容は、生まれた時は平等なのに、なぜ身分の高い人や低い人、お金持ちや貧しい人、賢い人や愚かな人がいるのか?

その違いは、学ぶか学ばないかによってできるものなのだ。

なるほど。学問のすゝめってこういうことなのか!冒頭ですごく納得。

ただ、学問といっても座学のような勉強が大切、という話だけではなく実際に使える「実学」の大切さを説明してくれています。(お坊さんの禅は意味があるらしいが何の役にも立ってないと言い放っています)

また、学ぶことだけではなく、視座を高く持つ必要性についても強く語っています。

日本人は独立の気概を持つべき。

自分自身で物事の正しい正しくないを判断して、間違いのない対応が出来るものは他人の知恵に頼らず独立していると言える。

今、外国に及ばないことは、「学術」「経済」「法律」の三つ。

この三つがないと、独立の気概は持てない。

国内で独立した立場を持っていない人間は、国外に向かって外国人に接する時も独立の権利を主張することができない。

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日本人の卑屈は日本国の卑屈。

人を恐れるものは、必ずその人間にへつらうようになる。

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官僚に優れた人は多いのに、なぜ政府に集まって政治をすると賛成できないことが多いのか。

それは「気風」ということに縛られて、個人の働きをしてこなかったのではないか。

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この本を読んでいると、漠然とした国や政治批判ではなく、なぜ今の状態が起きていて、何が足りないか具体的に書いているのですごく納得感があります。

また、考えるだけではなく実行の大切さも説いています。

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知識だけでは品格は高まらない。経済学の本を読みながら自分の家計をどうにもできていない人もいる。

正しい物事を正しいと判断することと、その正しいことを実行することとは、まったく別のことなのだ。

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衣食住を得るだけでは蟻と同じ🐜

自分の衣食住だけで満足するだけで子々孫々と続いていけば、何百世代を経ても、村のありさまは変わらないし、船もできないし、橋もかからない。

およそ何人であっても、それなりの身についた特徴があるならば、それを生かして世の役に立とうと思うのが普通の人情である。

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どんな場面でもどんな方向性でも、欠点中の欠点と言えるのは怨望

他人のようすを見て自分に不平をいだき、自分のことを反省もせずに他人に多くを求める。

そして、その不平を解消して満足する方法は、自分に得になることではなく、他人に害を与えることにある。

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などなど、人生をもっと有意義にするヒントがたくさん書いてありました。

なぜ福澤諭吉のことばが刺さったのか?

150年も前に言っていることなのに、なんか自分の痛いところを突かれているようで、

いい意味でピリッとしました。

ぜひ、本が好きな方や、興味がある方は読んでみてください!

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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