今日紹介するのは、
今話題の「転職の思考法」です。
■こんな方におすすめ
・今の会社が自分に合っているかわからない
・将来のキャリアが不安
・業界を変えようと思っている
・仕事で特にやりたいことはない
■感想
正直、めちゃくちゃ面白かったです。
「今がつまらないなら、転職しようぜ」的な
本かと思ったら、全然違いました。
「誰もが、いつでも転職できる状態」の市場価値を
意識することで、
働き手→自由な選択ができるようになる
雇い主(企業)→優秀な人に残ってもらうために、
魅力的にならざるをえない
そうやって、日本を良くしていきたい、という
著者の北野さんのすごい視点で書かれています。
しかも、小説の口調で書いてあるのでスラスラ
読める。
ほとんどの人が、今のキャリアに何かしら
不安を持っていると思います。自分が他の会社に
通用するのか?と不安になると思います。
そんな中で、どうやって自分の市場価値を測るのか?
どうやって市場価値を上げていくのか?が書かれています。
■読書ノート
市場価値の測り方
①技術資産(専門性×経験)
②人的資産(人脈など)
③業界の生産性(一人あたり利益)
この3つの掛け算で市場価値(給与)が決まる。
非常に面白い。
例えば、ある程度の専門性を持っていても
生産性が低い業界を選べば
給与はなかなか上がりません。
(ブライダル業界、飲食の雇われ店長など)
市場価値を上げる上で大切なこと
20代・・・専門性を身に付ける
30代・・・経験を身に付ける
40代・・・人脈を身に付ける
仕事柄、中小企業の経営者の方と
お会いすることが多いですが、人脈に
関して皆様相当な努力をされています。
これをみてなるほど、と思いました。
仕事のライフサイクルを意識する。
仕事は、生まれて死ぬもの。
4つの段階があり、
A:ニッチ(自動運転など)
B:スター(伸びざかり、採用TECなど)
C:ルーティンワーク(出版業界など)
D:消滅 (MD作っている会社など)
という段階があります。
・機械への代替可能性が低い→A、B
・椅子の数が多い →B、C
となります。Bのような業界だと、
自分の市場価値も必然的に上がりやすくなります。
会社がつぶれても、
食べて行ける人→マーケットをみて働く
食べて行けない人→上司をみて働く
■伸びるマーケットの見つけ方
・複数のベンチャーが参入し、各社が伸びているサービスに着目
・既存業界の非効率を着くロジックに着目
(リクルートのスタディサプリなど。
教育というアナログな業界を、デジタルで効率化させる)
■業界のポジショニング
△・・・100万人がいるゲームで一番になる
◎・・・100万人がいずれ参加するゲームに一番乗りする
■本当に強い会社
いつでも転職できる人が、それでも
残りたくなる会社。
■100%の失敗を招く、唯一の条件
→腹をくくるべきタイミングで、覚悟を
決められないこと。
どうでしたか?
転職を全く考えていない方にも、自分の市場価値を
測る、という意味でとても有益な本でした。
ぜひ読んでみてください!
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