人事としてキャリア相談いただくことが増えたので、自分の考えをまとめてみた

こんにちは、しゅんと申します。
何人かの方から、「最近ブログ更新してないよな」と言われて久々に重い腰を上げてみました。笑

今、自分は人事で人材開発の仕事をしていて、キャリアについて相談いただくことが増えました。

驚きだったのは、「こんなにもキャリアに悩んでいる人がいるんだな」ということ。

そこで、会社の人はもちろんプライベートでもキャリア相談をいただく中で、キャリアを考える上で大切だと感じたことや、自分の考えを自由に書いてみようと思います。

目次

カンタンに自己紹介

改めましてしゅんと申します。

僕は理系の大学院を卒業したあと、新卒で技術系ではなくリクルートの営業の仕事を選びました。


営業を8年→営業マネージャーを2年経験したあと、人事に異動し、今は人の成長支援やコーチングなどを通してキャリア支援の仕事をしています。

この仕事をしてから、驚くくらいキャリアの相談をいただくことが増え、
仲良い友達から社外の方、営業時代は全く僕に話しかけてくれなかった人までw、ありがたいことにお声をいただくことが増えました。

経歴はよかったらこちらをご覧ください。

質問させてください

トツゼンですが、質問です。

ちょっと手を止めて考えてみてください。

「Yes」と答えた方、おめでとうございます。これから無限の可能性がありますね。

悩んでいない方は、今のタイミングがたまたま恵まれた環境やチャレンジできていて悩んでいないか、キャリアについて考えられていないかのどちらかだと思います。

人事に来てこの質問をすると、体感ですが9割くらいの方が「Yes」と答えられます。いや〜みなさん、悩まれていますね。

ビックリしたのは、会社の中でも異次元に活躍している人や、一緒に仕事をしている外資コンサルの日本法人代表みたいな周囲からすると超人に見える方でもキャリアに悩みを持っていることでした。

何が言いたいかというと、キャリアに悩みがあることは「正常」なので、くれぐれも「将来を考えられていないし自分ダメわ〜」なんて考える必要はこれっぽっちもないと思います。

そして、自分も例外ではなく悩んでいます。

自分の近況について

営業マネージャーから人事の部署にキャリアチェンジしてから、1年9ヶ月が経ちました。
営業マネージャーから人事に異動した経緯はこちらをご覧ください。

異動直後は右も左もわからなかったのですが、1年半を超えて自分だからこそできることも増え、自分のことだけでなくチームに対して考えることが増えたことで、ようやく欠かせない存在になりかけている気がします。

もちろんスキル的にはまだまだなことも多いのですが、キツイことと楽しいことのバランスも変わってきました。異動半年くらいは楽しいことは5%だったのが、50%くらいになっています。

キャリア相談をもらうときに思うこと

そして、今日の本題です。仕事柄、人のキャリアの悩みに向きあう仕事をしていている中で、大事にしているスタンスがあります。それは、

「好きなようにしてください」

ということ。いや無責任か、とツッコミが聞こえてきますが笑、はい、無責任です。

AかBかの選択で迷っているときに、人のアドバイスで決めたとします。僕だったら、うまくいかないときにあっちを選んでおけばよかったな、と後悔したり、アドバイスをくれた人のせいにしちゃう気がします。

自分が決断することほど成長できることはないし、その後に大変なことがあっても自分で決めた事だから頑張ろう、と乗り越えられる壁の高さも全然違うと思います。

ただ、好きなようにしてください、だけでは僕に相談した方ががっかりしてしまうので笑、相談相手は何を大切にしているのか?を一緒に考えるように意識しています。

①「管理職を目指すべきでしょうか?

まず、圧倒的にこの相談をもらいます。その考えは素晴らしいと思うのですが、なぜなりたいかを聞くと、「お金を稼ぎたい」「マネジメントスキルをつけたい」という答えがよく返ってきます。

ただ、お金を稼ぎたい=使えるお金を増やしたい、と考えると、副業、転職、投資、節税、個人事業主になる、起業するなど手段はたくさんある中で、今の組織で管理職を目指すことにどんないいことがあるか?を一緒に考えていきます。

マネジメントスキルも、今の立場でも経験できることも実は多かったり、ベンチャーに転職する、別のコミュニティで経験する、という選択肢の中でなぜ?を一緒に考えます。

深掘りをしていくと、お金やスキル以外の要素が結構出てきて「目指すことの解像度が上がった」と言ってもらうことが多かったりします。

② 「将来、営業で生きていくか企画で生きていくか、決めたいのに決められていません」

この相談も多いのですが、僕の考えは、「今決めなくていいんじゃない?」です。

さっき自分で決めるのが大事って言ったやんウソツキ!と言われそうですが笑、そんなに先のことまで決める必要はないんじゃない、ということが伝えたかった事です。

今決めても将来変わるかもしれないから、「なんとなく楽しそう、将来に活きそうだから今はこっちの道を選ぼう。」これくらいの考えの方が良いと思います。

30代半ばになって変わった価値観

社会人も10年目を超えて感じたことは、意外に価値観て変わるんだな、ということ。

新卒で会社に入るとみんなスタートラインが同じ。誰が最初に表彰されるか、何年目でリーダーやマネージャーになるか、みたいなことを気にする文化があって、もちろん僕もそのうちの一人で、早く管理職になりたいと思っていたし、表彰発表や人事発表があるたびに一喜一憂していました。

プライベートではおしゃれをするために洋服や美容院にお金をかけたり、何かしら成長しないと、と思って手あたり次第に本を読んだり。

でも、今の考えはだいぶ違います。

マネージャーを経験して、楽しいことや、もっと深めたいことがぼんやりと見えてきたからこそ、今の人事の仕事で何を得られているかや、関わる人に何を返せているか、を考えることが増えました。

自分が所属しているのは人事の中でも新卒は配属されない年次も高い組織で、チームの誰が何年目かも知りません。笑

プライベートでも、子供が鼻水とヨダレにまみれた手で掴んでくるので、ファッションは今も好きだけど、服にお金をかける発想は一気になくなりました。つい先日、年明けに着るキレイな服がないと思って買ったのはユニクロのフリースで、セールで1300円でした。

ただ、家族ができて落ち着いた、というような良く聞く話とは違って、自分の優先順位が大きく変わっている気がします。

今は、家族とたくさんの経験をすること、将来長く元気でいるために週5回でのジム、会社の看板以外でもビジネスができるようにオンラインサロンに入ってSNSの発信やバックグラウンドの違う人と会う、社外の人と会う、仕事でグローバルの機会が増えているので英会話の勉強などにハマっています。

特に子供ができてからは一人の時間が減りました。

この記事の構成も、寝ている子供を抱っこしながら移動している電車の中でスマホで書いていたり、仕上げでPC触っていて目を離した隙にグラスを割ったりして日々ハプニング続きですが泣、なんとかやっています。

社会人10年強でもこれだけ考え方が変わるので、社会人生活が40年だと思うと、30年後に社会がどう変わっているかもわからないし、自分が何しているかなんて全く想像なんてできないです。

入社して最初のうちは、目指すものが示されるし明確だけど、そのうち示してくれる人はいなくなって、自分で考えなければいけない時が来ます。だからこそ早いうちから自分で考える癖を持つことを大事にできたらいいな、と思います。

もし今管理職になるスピードや、周囲との年収のちょっとした違いに悩んでいる方がいるとしたら、きっとその価値観は変わっていくし、何年かして振り返ったときにはきっと記憶にないくらい些細なものになるんじゃないかと思います。

時間が経っても変わらないもの

価値観が変わったという話をしましたが、一方で時間が経っても変わらないものもあるな、と。

僕は幼稚園の先生に、「人の宿題をやってあげるのが素晴らしいけど、自分のができていません。」と連絡帳に書かれていたそうです。笑 

完全にできない人のパターンですね。

なんとなく昔から自分が一貫して好きなのは、「誰かの目が輝く瞬間」を一緒に作ること。

部活ではチームメイトに対して、営業ではクライアントに対して、営業マネージャーでは一緒に働くメンバーに対して、人事では従業員に対して、関わる人がもっとこんなことできるかも、楽しい、と思える瞬間が好きだったな、と思います。

部活の経験もよければご覧ください。

そして、インターンで窓際族と呼ばれるような方々を実際に見て、目が輝いていないことへ強烈な違和感を感じたことも自分の特性から来ていて、きっとこれからも変わることはない気がします。

みなさんは小さい頃から好き、得意だったことはなんでしょうか?

キャリアの相談をもらうときは、今の仕事でどんなことをしているときに楽しい、夢中になれるのか?や、好きになったきっかけを聞くようにしていて、一緒に夢中になれることを探すようにしています。

自分らしいキャリアってなんだろう?

「しゅんさんは今後をどう考えているんですか?

これもよく聞かれます。書いた通り、「誰かの目が輝く瞬間」が好きなので、今現在はこれからもそこに関われる仕事をしていきたいと思っています。

今考えているのは、

①今の人材開発のスキルを深めて、もっとグローバル含めた価値観の多様な人の成長に貢献する

②採用や人事戦略を学んで人の側面から組織を支えられるスキルを広げる

③また営業にもどって多様性が活かし合えるチーム運営に貢献する

など幅広く考えています。

手段は今の会社で長く働くことかもしれないし、転職、キャリア支援の会社を作る、もう一度大学に行って学ぶ、など選択肢はたくさんあって、どうしようかな、と悩んでいます。

この年次になると、周りも本当にいろんなキャリアの方がいます。

同じ会社の方、外資で頑張っている方、スタートアップやベンチャーで経営をしている方、オンラインサロンでSNSを本業として生活されている方など、いろんな方とお会いして、イキイキしていて魅力的にあふれているのは、結局自分の好きや得意なことにコミットしている人だな、と思います。

そして、得意にコミットしている人こそ、結果的に仲間やお金も後からついてきているように見えます。

自分も好きなことや得意なことをこれからどんどん深めていくことが自分らしいキャリアなのかな、と考えています。

アテがなく悩んでいた昔とは違って、なんとなくこの方向性でいこうというのが見えてきている中で悩んでいるので、不安もあるけど少しワクワクもしています。

どうやって自分の好きや得意を見つけるか

「キャリアを考えるうえで、自分の得意なことや好きなことがわかりません。」

これもよく相談をもらいます。この相談に対しては、好きや得意は自分では無意識にできてしまうことが多くて気づきにくいので、「周りの人からフィードバックをもらうこと」が有効だと思います。

先日、会社でフィードバックを贈り合う時間があったのですが、直接話したことは2-3回くらいしかない部署の人からこんなステキな言葉をいただきました。

しゅんさんの素敵だな、素晴らしいな、と思うところは「相手を100%安心させる力」です。定例、研修、合宿、どんな場でもすべての人に変わらない態度で接してくれます。人を評価したり、圧をかけたり、自分の思うようにことを進めようとしたりすることは一切なく、まず相手ありき、相手が嫌な気持ちになるようなことは絶対にしない。優しいという簡単な表現だとちょっと違う、人を安心させる力がある。その背景には、その人の力を心の底から信じている(その人のほうがきっと自分より勝るものがある、ということを肌身で感じている。かといって自分を低く捉えていることじゃないです)っていう愛があるのだと感じます。これって、ものすごいことだと思ってます!!次回合宿でも、ご活躍を楽しみにしております!!

これまで、「いい人」とか「優しい」と言われることが多分日本で一番多かったのですが笑、おそらく本心で言ってくださっているのに、その度にみんなそうだよね、とかオモロくない人的なニュアンスを感じて素直に喜べなかった自分がいました。

ただ、この言葉を見たときに、おおおお〜なんて嬉しいんだ、そしてこれまで声をかけてくれた人もこういうことを思ってくれていたのかな、と思いました。

自分もこんなフィードバックができるようになりたいですし、フィードバックによって強みの自己認識は深まると思います。

コミュニティが変わっても一貫して言われることは、きっと本当の強みであり、そこに自分らしいキャリアのヒントがあると信じています。

もし自分の強みや得意がわからないと思ったら一人で悩まずに、いろんな人に会って話してみるのはいかがでしょうか。

さいごに

書き始めたら長くなってしまいました。

立場上、相談をもらうことが増えて感じたことだけじゃなくて自分のことも結構書いてしまいましたが、キャリアを考えることへの何か少しでもヒントになればとっても嬉しいです。

不安ながらも書いたので、お手隙でリアクションや感想をいただけると泣いて喜びます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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